「IOT」で今後どう変わるのか
「IOT」をWikipediaでは、
モノのインターネット(Internet of Things、IoT)は、様々な「物」がインターネットに接続され、情報交換することにより相互に制御する仕組みである[1]。「物のインターネット」と表記された例もある[2][3]。
「Internet of Everything」や「Smart Everything」、「サービスのモノ化」ともいう[4][5][6]。「Internet of Things」という用語は、1999年にケビン・アシュトン(英語版)(Kevin Ashton)が初めて使った用語である[7]。ここでいう「もの」とは、スマートフォンのようにIPアドレスを持つものや、IPアドレスを持つセンサーから検知可能なRFIDタグを付けた商品や、IPアドレスを持った機器に格納されたコンテンツのことである。
IoT は、ユビキタスネットワークの後継といえる。国際電気通信連合 (ITU) は2015年に、ユビキタスネットワークや IoT の起源となったオープンアーキテクチャ TRON を提唱したとして、坂村健に150周年賞を与えている[8]。
2015年5月28日にNHK放送の『クローズアップ現代』「新・産業革命?“モノのインターネット”の行方」では日本のコマツやアメリカのGEの取り組みやドイツ政府による「インダストリー4.0」(Industry 4.0)(独語Industrie 4.0)の政策などを取り上げた。引用元: モノのインターネット
では、この「IOT」を活用することによって今後、「何がどう変わるのか」、
わかりやすくまとめてあった記事がありましたので、紹介します。
みなさんは、最近各種メディアを賑わしている「IoTとは何か?」について明確に答えられますか?「Internet of Things」の略で、よくある解説の言葉を借りれば「モノのインターネット」と訳します。パソコンやスマホなどの情報通信機器に限らず、すべての「モノ」がインターネットにつながることで、皆さんの生活やビジネスが根底から変わるというのです。
ある日上司から、「君、わが社でIoTを検討してくれないか」「とりあえずセンサーに繋げてみてはどうか」「人工知能は活用できているのか」などと無茶振りされる被害者が増えています。「インターネットに繋がったからって儲かるの?」「判りやすいコスト削減効果はあるの?」と言いたくなる、曖昧な指示も多いようです。
一方、実際に世界で起きているIoTの潮流をみていると、「IoTによってビジネスモデルが変わった」「全体の作業工程が3分の2に減った」などの声が聞こえてくるし、自社のサービスにとどまらず、他社を巻き込んだサービスをも実現している事例も聞こえてきます。こういった情報の渦中におかれたビジネスマンからすると、IoTは「実態がよくわからないもの」となっているのではないでしょうか?
私は『IoTNEWS』というIoT専門のウェブサイトを運営していて、IoTの最新動向について、日々、いろいろな方にお会いしてインタビューを行ったり、オピニオン記事を書いていたりしますが、実際にIoTへの関心が日に日に高まっていることを強く感じます。
そんななか、日本のビジネスマンは、最近になって「IoT」という言葉を知り、「何だ、それは?」「また何かはじまったのか?」と驚いているところだと思います。しかし驚いていても世界は待ってくれません。
一方で、基本的な内容とその本質について、ゼロから理解できる内容はあまり普及していないのが現状です。しかし、IoTは、思っている以上に複雑な内容。基本や本質を理解せず、IoTについて考えるとワケがわからない状態になります。
拙著『図解2時間でわかるIoTビジネス入門』(あさ出版)でも詳しく解説していますが、IoTのわかりづらさの一つに、「モノ」の定義が曖昧なことが挙げられます。
個人の生活においては、冷蔵庫や洗濯機がインターネットにつながることかもしれないという一方で、生産現場においては工場のラインがインターネットにつながることや、物流におけるトラックがインターネットにつながることであったりします。
「そんなに大雑把に言ったら、全部モノじゃないか!」と言いたくなるでしょうが、実はその通りで、IoTにおける「モノ」とは「ありとあらゆるモノ」を指します。つまり、IoTとは、「ありとあらゆるモノがインターネットに接続する世界」のことを言っています。
ここで強調したいのは、「ありとあらゆるモノ」だということです。中途半端に「これはIoTでいうモノに当たる」「これは違う」と定義づけようとすると、視野を狭め、ビジネスにおけるチャンスも逃しかねません。イスや机など、一見するとインターネットにつながる意味がなさそうなモノであってもIoTでは例外なく「モノ」だと考えることが、IoTを理解する上では重要です。
では、「ありとあらゆるモノ」がインターネットにつながると、何がよいのでしょう。それを理解するには、IoTの全体像を理解しなければなりません。IoTビジネスにおいては、以下のサイクルが基本的な流れとなります。
① 「センサー」でモノから情報を取得する(センシング)
② インターネットを経由して「クラウド」にデータを蓄積する
③ クラウドに蓄積されたデータを分析する。必要であれば「人工知能」が使われる
④ 分析結果に応じてモノがアクチュエートする(ヒトにフィードバックする)
では、具体的に説明しましょう。
まず①ですが、「センサー」には、温度センサー、湿度センサー、加速度センサー、人感センサー、音声を取得するもの、静止画や動画を取得するものなど様々な種類があります。これらによって、モノから情報を取得することがIoTのスタートです。
次に、「②モノから得た情報を、インターネットを経由して『クラウド』に蓄積」します。インターネット上にはサーバというコンピューターがあり、クラウドとは、これ全体を指す概念です。たとえば、皆さんが使っているトークアプリ『LINE』もクラウドを使用しています。クラウド上にデータを保存しているため、パソコン、スマホなど様々な機器で情報を出し入れできるのです。
そして、「③蓄積されたデータを人工知能が分析」し、分析結果に応じて「④モノがアクチュエート」します。かんたんにいえば、モノから得た情報を分析して、モノが作動してヒトに最適なフィードバックをすることです。分析結果に応じた情報がスマートフォンに表示される、分析結果に応じてモノが動作する(温度、湿度、外気温などの情報を分析し、エアコンが最適な状態を保つなど)といったことが挙げられます。
IoTビジネスを考える場合、この「フィードバック」を意識することがもっとも重要です。IoTとは、ただ単にモノがインターネットにつながることで「モノから情報を取得できる」だけでなく、それを利用してどうフィードバックするか、つまり「どういう社会問題を解決するのか? 誰の課題を解決するのか?」までを考えるべきです。
たとえば、「スマートロック」というインターネットとつながったカギがあります。スマートフォンのアプリを開き、ボタンをタップするだけでカギを開けられるものです。スマートロックのメリットは、「カギの複製が必要なくなる」「遠方からでも必要に応じてカギを開けられる」などが挙げられます。
一方で、この機能を聞いて、「自宅のカギをスマートロックに変えたい」と考える人はどれくらいいるでしょうか?おそらく、そんなに多くないはずです。
しかし、フィードバックまでを考えると、そのメリットは大きく変わってきます。たとえば、「介護」の分野への応用を考えてみましょう。たとえばスマートロックは、インターネットにつながっているので、そこから高齢者の「外出状況」や「回数」を把握できます。また、「夜間にカギが開いたら、介護者に知らせる」など、徘徊対策にもなります。
ご存知の通り、介護者不足は深刻な問題です。自宅のカギがインターネットにつながることで、実はここまでのフィードバックが考えられるのです。これがIoTによるモノがインターネットにつながる大きなメリットであり、ビジネスとしての可能性でもあるのです。
こうしたフィードバック(課題解決)までを考えることが、IoTビジネスを行う上でのポイントです。しかし、自社で何かしらのIoTを活用した取り組みを行ったとしても、並大抵の課題解決では、IoTは効果を発揮しません。
このとき、大切なのは、「圧倒的なコスト削減や利便性」です。たとえば、IoTサービス・商品によって、これまで毎月数千円かかっていたものが数百円となったり、これまでかなり手間を取られていた作業が必要となくなったり、そういった突出した利便性、コスト削減についての訴求を考えることで、自社のIoTへの取り組みが加速することが考えられます。
ここまでで、IoTの概要やポイントをご理解いただけたでしょうか。
しっかりとIoTの「本質」を理解することが肝要です。表面的な理解では、IoTをビジネスとして取り入れることはできません。また、「仲間づくり」も大切です。IoTビジネスを考える際、センシングからアクチュエーションまで、すべてを自社で完結できないこともあるでしょう。しかし、決してすべてを1社で行う必要はありません。
モノづくりが得意な企業、クラウドや人工知能において長けている企業があると思いますが、それぞれの得意分野を生かして、他社と組むことで、IoTによるイノベーションを起こすことは可能です。IoTの本質を理解し、自らの立ち位置を明確にして、不得意なところを誰と組む(仲間をつくる)かを考えることが大切なのです。
「IOT」で結局、何がどう変わるのか(基礎編)まとめ
「IOT」の活用と、「AI」(人工知能)の活用によって、今後生活スタイルが劇的に変わっていくような気がしています。
何か変わるときというのは、必ず「チャンス」があります。
このチャンスを逃さずに、しっかり掴んでいきたいと思います。