トルコリラ(TRY/JPY)を、スワップポイント狙いで、始めようとしたときに、必ず知っておかなければ後悔するリスクについて、まとめてみました。
トルコリラ(TRY/JPY)のスワップポイント狙いは、正しくリスクを認識して、保有する分には、それほどリスクの高い投資ではないような気がします。
ただ、投資については、リターンが大きいければ、リスクも大きいですし、リターンが小さければ、リスクも小さいです。
トルコリラのスワップポイントを狙った投資に限らず、自分がしようとしている投資には、どんなリスクがあって、自分はどれだけのリスクをとれるのか、しっかり知っておく必要があります。
リスクを正しく理解しないまま、投資をすると、必ず痛い目にあいます。
トルコリラをスワップポイント狙いで、投資しようと思っている方は、このような計算をしていると思います。
現在、この記事を書いている時点でTRY/JPYは約30円で、スワップポイントが1万通貨保有で、1日約100円貰えます。
TRY/JPYを1万通貨保有するのに必要な証拠金は、12,000円程です。
値動きがなく、1年間保有し続けたら、スワップポイントで、36,500円貰えます。
これを、10倍の10万通貨で考えると、120,000円の証拠金で、365,000円、スワップポイントとして貰えます。
では、100倍では、100万通貨を持つのに、1,200,000円の証拠金、1年間で貰えるスワップポイントは、3,650,000円です。
スワップポイントだけで生活できてしまいます。
証拠金は、トルコリラを保有しているうちは動かせませんが、1,200,000円、1年動かせないだけで、3,650,000円、2年そのままだと、7,300,000円になります。
先ほども述べましたが、リターンが大きければ、間違いなく、リスクも大きくなります。
ここからは、トルコリラ(TRY/JPY)のリスクについて解説します。
トルコリラ(TRY/JPY)のリスク
トルコリラ(TRY/JPY)のリスクは、いくつかあります。
- 為替差損
- 金利差
- スワップポイントの「額」
- 口座を開いている会社
一つずつ詳しく解説していきます。
為替差損
トルコリラ(TRY/JPY)のスワップポイント狙いで、一番のリスクはこの「為替差損」です。
日本円に対して、トルコリラは、一貫して下げ続けています。
出典元:ヒロセ通商
トルコリラ(TRY/JPY)の月足です。1年単位では、値上がりした年もありましたが、基本、ずっと右肩下がりです。
トルコリラはインフレ通貨、簡単に言うと「値下がり通貨」だからです。
値下がるということは、先ほどの例で、1年で1万通貨保有して、36,500円スワップポイントを貰ったとしても、1年で4円値下がりしたら、トルコリラ(TRY/JPY)が26円になり、為替差損40,000円発生して、収支-3,500円です。
これが、10万通貨であれば、-35,000円、100万通貨であれば、-350,000円です。
実は、この為替差損、なにが一番怖いかというと、Fxにはそもそも、証拠金維持率と、それを下回った時の、追証、ロスカットがあります。
トルコリラ(TRY/JPY)が0円にならない限り、また、スワップポイントが貰える限り、いずれはスワップポイントが為替差損を上回ると思います。
その時のためにも、絶対に「ロスカット」にあってはダメです。
ロスカットについては、各社ルールが若干違いますが、ヒロセ通商【LION FX】 では、証拠金維持率100%を下回ると、即ロスカットされます。
ロスカットとは、ポジションが強制的に決済されることです。
例えば、トルコリラ(TRY/JPY)30円で、1万通貨あたり、証拠金12,000円の時に、24,000円の証拠金を入れて1万通貨持ったとします。
トルコリラ(TRY/JPY)が値下がりして、28.79円になったら、為替差損が、-12,100円で、有効証拠金が、11,900円になってしまい、証拠金維持率100%を下回ってしまい、ポジションが強制的に決済されてしまいます。
出典元:ヒロセ通商
ポジションさえ、持っていれば、時間がたつにつれ、スワップポイントが貯まったり、値が戻ってくることもあります。
ですが、ポジションを強制ロスカットされては、その時点で「損」確定です。
トルコリラ(TRY/JPY)のスワップポイントを狙うのであれば、強制ロスカットだけは避けなくてはいけません。
強制ロスカットを避けるにはただ一つ、余裕をもってポジションを持つことです。
簡単に言うと、証拠金をたっぷり入れておくことです。
ちなみに、トルコリラ(TRY/JPY)30円の時に、30万円の証拠金を入れて、1万通貨であれば、まずロスカットを受けることはありません。
急落した時には、仕込みたい衝動にかられます。安い時に「買う」ことは大事ですが、それよりも、証拠金維持率をまずは、考えるようにして下さい。
トルコリラのようなマイナー通貨は、値動きがとても軽いです。
大きなニュースで、一気に数円動きます。
数円と言っても、ポジションを多く持っていると、一気に数十万円、有効証拠金が減ります。
もう一度言いますが、ロスカットだけは「ダメ」です。
では、どのくらいの証拠金維持率が必要かと言うと、Fxについて書かれたサイトなどで、最低200~300%と言う記事を、よく目にします。ドル/円などの主要通貨を、短期に売買するのであれば、それくらいでも大丈夫でしょうが、トルコリラ(TRY/JPY)のスワップポイント狙いであれば、少なくても、500%は必要だと思います。
500%あれば、急落があっても、追証が間に合うかなと言うぐらいで、長期で見れば500%でも、少ないと思います。
ただ、500%あれば、値下がりに応じて、徐々に証拠金を入れていっても、間に合うように思います。
トルコリラ(TRY/JPY)のポジションを持つときには、この「為替差損」、それに伴う「強制ロスカット」に注意して下さい。
金利差
金利差ですが、現在、日本の政策金利が0.10%、トルコの政策金利が8.0%で、これだけの金利差があるので、スワップポイントが、多くもらえるわけですが、この金利差がいつまでも続くとは限りません。
もしかして、もっと差が開いて、スワップポイントを、もっと貰えるかもしれませんし、金利差が縮まって、スワップポイントがほとんどなくなるかもしれません。
出典元:外為どっとコム
スワップポイントには、この金利差が、大きく関わっています。金利差は、いつまでも同じではないので、注意が必要です。
スワップポイントの「額」
現在(2018/2)、スワップポイントを多くつけてくれる会社で、1万通貨あたり、約100円です。
2年ちょっと前、楽天証券Fxがトルコリラの取り扱いを始めた時のキャンペーンで、125円、スワップポイントをつけてくれていましたが、今、確認したら、1日80円です。
キャンペーンをしていて、スワップポイントを「固定」で、高くつけてくれるところもありますが、基本、スワップポイントの額は「変動」します。
高くつけてくれる会社を選んで、ポジションを持ったは良いが、キャンペーンが終わったとたんに、スワップポイントの額が、一気に下がる可能性があります。
そもそも、スワップポイントについては、各社温度差があって、現在、高くつけてくれるところで、1日1万通貨あたり、約100円、安いところで、約80円です。
毎日のことなので、この差は大きいです。
各社、いくらスワップポイントを、つけてくれるかについて、定期的に調べて、まとめていますので、トルコリラのスワップポイント[各社比較]も参考にしてみて下さい。
ちなみに、昔からスワップポイントを高くつけてくれているのが、ヒロセ通商 です。
キャンペーンなどで一時的に高くつけてくれる会社はありますが、ヒロセ通商 は、安定的に、今まで高くつけてくれているので、おすすめです。
私も、ヒロセ通商 で、トルコリラ(TRY/JPY)を保有しています。
口座を開いている会社
口座を開いている会社についてですが、最近では、仮想通貨の話ではありますが、コインチェックが問題になっていますし、少し前では、マウントゴックスが、破綻しました。
バブル崩壊時には、山一證券、銀行までも経営破綻しました。
一企業である以上、経営破綻が無いとは言いきれません。
このリスクについては、自分では、どうしようもありませんが、経営破綻リスクもあると言うことだけは、覚えておいた方が良いように思います。
まとめ
ここまで、トルコリラ(TRY/JPY)のリスクについて述べてきましたが、リスクをよく理解して、ポジションを持つ分には、このトルコリラ(TRY/JPY)のスワップポイント狙いの投資は、面白いように思います。
ちなみに、スワップポイントがずっと100円だったとして、7年前52円で、現在28円なので、1万通貨持っていたら、為替差損-240,000円、スワップポイント255,500円、差し引き15,500円です。
スワップポイントは、値が高かった時には120円以上ついていたりもしたので、もう少しついているかもしれませんが。
トルコリラに限った話ではありませんが、リスクを正しく理解して取り組んでみて下さい。
トルコリラのスワップポイント狙いに、おすすめな口座はヒロセ通商 (公式ホームページ)です。スワップポイントは日々変動しているので、公式ホームページで、確認してみて下さい。
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