カビの対策
カビの対策として、これは「必須」という3つのことがあります。
- 換気
- 掃除
- 湿度
1つ1つ詳しく説明していきますが、
そもそもなぜ、カビがあるといけないのか?
カビと病気の怖い関係
カビには、
- 皮膚を侵すもの
- 内臓を侵すもの
- アレルギーを引き起こすもの
に大別できます。
カビは元々はそれほど強力な菌ではなく、病気の原因になることはそれほどありませんでした。
ただ、医療の発達で、人は弱った体でも長生きするようになり、抵抗力のない状態では、感染症を併発しやすい状態になっています。
まず、皮膚を侵すカビですが、
菌の種類 : 白癬菌
作用 : 水虫
発生しやすい場所 : 動物の皮膚
内臓を侵すカビは、
菌の種類 : アスペルギルス
作用 : 気管支肺アスペルギルス症
発生しやすい場所 : 食品、カーペット、衣料品、エアコンダクト。
菌の種類 : クリプトコッカス
作用 : 肺炎、髄膜炎
発生しやすい場所 : ハトの糞便
菌の種類 : アフラトキシン
作用 : 発がん性物質を分泌
発生しやすい場所 : アーモンド、ヘーゼルナッツ、ピスタチオ、ピーナッツ。
そして、アレルギーを起こすカビですが、
菌の種類 : トリコスポロン
作用 : 夏型過敏性肺炎
発生しやすい場所 : エアコンの内部、浴室、トイレ、屋根裏。
菌の種類 : アルテルナリア
作用 : 気管支喘息、アレルギー性鼻炎
発生しやすい場所 : 水回り、押し入れ、高湿な壁面やカーペット、畳、皮革。
特にカビによる症状で怖いのが、「咳」です。
皮膚やアレルギー症状は気づきやすいですが、咳が続くのをカゼと思い放置した結果・・・
なんてこともあるので、特に抵抗力の弱い高齢者などは注意が必要です。
カビの「カビやすい」場所
なんといっても浴室
パッキンの所はもちろん、見落としがちなのが、換気扇内部。
換気扇には、シロッコファン(回るドラム)にホコリがビッシリ詰まるので、そこにカビがびっしりです。
湿度とホコリ(汚れ)で、カビには天国です。
あと、エプロン(浴槽の外側)といって、浴室のタイプによって外せるものがあります。
外すとビックリ、ここもカビの天国です。
次に、窓ガラスのサッシや、パッキン部。
どの部屋にも窓はあると思います。
そのサッシや、窓ガラスのパッキンはなかなかお掃除をしないところ。
ここがカビます。
あなたのお部屋も確認してみて下さい。
だいたいカビています。
その手前のレースのカーテンまでカビていたら、重症です。
直ちに、お掃除、洗濯をおすすめします。
そして、見落としがちなのが、畳。
特に、畳の上にカーペットなど敷いていたら、要確認です。
しかも、畳の色とカビの色が似ているので、見つけ(気づき)にくかったりしますので、目を凝らして確認してみてください。
カビの効果的な対策
では、具体的なカビの対策ですが、
まず何といっても換気
室内の空気をよどませないようにすること。
特に、浴室や、クローゼットは、カビのエサとなるものが多い場所なので、注意が必要です。
浴室は、窓を開けて、換気扇を回す。
窓を閉め切って、換気扇を回しても「ダメ」ですよ!
風の通り道を作ってあげなければいけません。
窓を開ける。年中開ける。これだけで随分違ってきます。
畳に敷いているカーペットなどは、こまめにはぐって、お掃除。
しかし、畳を拭いて湿った状態で、またカーペットを敷くようなことは絶対にNGです。
あと、壁際にピッタリ付けたタンスなどの裏もこまめにチェックしてください。
空気が「よどんだ」場所にカビは生えます。
次に掃除
これが行き届いていれば、カビは生えないと言っても過言ではありません。
カビは生き物です。
ですので、エサ(汚れ等)が無ければ生きられないのです。
特に、窓枠、サッシは見落としがちな所なので、しっかり掃除してください。
そして、湿度
室内の湿度は50%前後。
80%を超えると一気に増えます。
浴室を閉め切って、一晩放置・・・これだけで大変なことになります。
湿度を管理することは、実はけっこう難しいです。
室温との関係もあるので・・・
本気で、湿度管理をしようとするなら、やはり除湿器が必要です。
カビの効果的な対策「3選」(まとめ)
カビは生活空間に必ず存在しています。
0にすることは不可能です。
ただ、湿度管理、換気、お掃除。
この3つを気をつけていれば、カビの発生をコントロールすることは可能です。
ぜひ、あなたもこの3つに気をつけて生活してみて下さい。
カビ以外にも快適に生活できることと思います。