ジョブズが本当に伝えたかったこと

 

いまさら、ジョブズか?

 

と、思われるかもしれませんが、好きなので書かせてもらいます!

 

「スティーブジョブズ」あまり知らない方のために・・・

 

または、ジーンズにタートルネックの気難しい天才?

 

SteveJobs
位の事しか知らない方のために。

 

実はジョブズは、あの格好はすべて計算しての事だったそうです。

 

プレゼン前は、何度も「念入りな練習」をし、あのジーンズにタートルネックは、何十着も「用意」があったそうです。

 

銀行に出向くときは、しっかりした「スーツ姿」だったそうです。

 

すべては、「演出」計算しての、あの格好だったそうです。

 

そんなジョブズが2005年6月12日に行われた米国スタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチが、何年たっても「忘れられない」最近特に、「わかってきた」ので、この書籍を読んでみました。

 

内容は、英語スピーチを日本語に起こし、その内容を、解説していくというモノ。

 

大変読みやすくなっています。

 

 

スピーチの内容

 

スピーチでは、3つの事が語られています。

  1. 点と点をつなぐことについて
  2. 大切なものとそれを失うことについて
  3. 死について

 

まず、点と点をつなぐことについてですが、ジョブズが大学在学中に学んだ文字芸術(calligraphy)、このときジョブズは、これが今後なんの役に立つのかかいもく見当もつかなかったそうです。
しかし、後にアップルを立ち上げ「マッキントッシュ」というパソコンを世に出すのですが、この文字芸術(calligraphy)がウィンドウズパソコンとの差別化になり成功したのだそうです。

 

ジョブズは、「先を見通して点をつなぐことはできない。振り返ってつなぐことしかできない。だから将来何らかの形で点がつながると信じなければならない。何かを信じなければならない。直感、運命、人生、カルマ、その他何でも。この手法が私を裏切ったことは一度もなく、私の人生に大きな違いをもたらした。」

 

わたしも、いろんなジャンルの本を読むようにしているのですが、なんかの拍子に、以前読んだ本の知識と今読んでいる本の知識が繋がる(降りてくる)時があります。

 

やはり、よく言われることですが本を読んで「点を増やしておく」ことは重要だと思います。

 

次に、大切なものとそれを失うことについてですが、ジョブズは自分が作った会社を首になったのです。そう、アップルを。
有能な人を雇い、最初の1年ほどはうまくいったそうです。しかしその後、将来のビジョンが分かれ始め最終的に仲たがいとなり、取締役会は彼の側に付いた。それでジョブズは30歳にして失職しました。
しかも、とてもおおっぴらに。
ジョブズは「大人としての人生全体の中心だったものを失い、それは衝撃的だった」と語っています。

 

「そのときには分からなかったが、アップルを首になることは私に起こり得る最善のことだった。
成功していることによる重圧は、再び新参者となったことによる軽快さで置き換えられ、何事にも確信の度合いが減った。私は人生で最も創造性豊かな時期へと解き放たれた。

 

それから5年間、私はNeXTという会社を起こし、もう1つPixarという会社も起こし、素晴らしい女性と恋に落ち結婚した。Pixarは世界初のコンピューターアニメーションの長編映画、トイストーリーを製作するまでになり、現在最も成功しているアニメーション制作会社だ。驚くべき事態の展開により、アップルはNeXTを買収し、私はアップルに戻り、NeXTで開発された技術は現在進行中のアップルのルネッサンスの中核をなしている。そして、ローレンスと私は素晴らしい家庭を築いている。

 

私がアップルを首にならかったら、これらのことは1つも起こらなかったと私は確信している。ひどい味の薬だったが、この患者には必要だったのだと思う。人生は時にレンガで頭を殴る。信じることを止めてはいけない。私は自分がしていることがたまらなく好きだ。それが私を動かし続けている唯一のものだと堅く信じている」

 

この事は、ジョブズがこのスピーチで、締めくくっている「ハングリーであり続けろ。愚かであり続けろ」を象徴している出来事だと思います。

 

わたしも、「最後の時」までチャレンジャーであり続けたいと思います。

 

最後に死についてですが、
ジョブズは結局「ガン」で死ぬのですが、はじめて発見されたガンでは、「奇跡的」に手術で助かっています。
その時に、「悟った」ようなのですが、

 

「死を望む者はいない。天国へ行くことを望む人でさえ、そのために死にたいとは思わない。それでもなお死は我々すべてが共有する運命だ。それを免れた者はいない。そしてそうあるべきなのだ。なぜなら死はほぼ間違いなく生命による最高の発明だからだ。死は生命に変化をもたらす主体だ。古き物を消し去り新しき物に道を確保する。現在は皆が新しき物だが、いつかそう遠くない将来皆は徐々に古き物になり消し去られる。芝居がかった表現で申し訳ないが正に真実だ。

 

皆の時間は限られているから誰か他の人の人生を生きることで時間を無駄にしてはいけない。教条主義の罠にはまってはならない。教条主義とは他の人々の思考の結果に従って生きることだ。他の人の意見という雑音に自分自身の内なる声をかき消されないようにしよう。そして最も重要なことは、自分の心と直感に従う勇気を持つことだ。心と直感は本当になりたい自分をどういうわけか既に知っている。」

 

この3つ目の内容が特に好きです。

 

やはり1度死を覚悟した人の「言葉」は説得力があります。

 

ちなみに、最初にガンが発見されたとき、医師に「身の回りの整理を・・・」と言われたそうです。

 

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スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学卒業式講演(まとめ)